MORRIS S-102 2004
EX+++ OHC ¥110,000 コメント追加しました!::動画追加しました!
長野県松本市にて製作されている老舗ブランド"モーリス"
Sシリーズはフィンガーピッキングが求める演奏性を追求したシリーズで、ソロギターのしらべでお馴染みの南澤大介氏やカントリー・ブルースのギタリスト打田十紀夫氏など有名なギタリストが使用しています。
今回入荷したモデルは2004年製で、この時期は押尾コータロー氏やアコースティックデュオのデパペペなどアコースティックギターのインストゥメンタルが注目されていた時期でもありました。このSシリーズもかなり注目されたモデルでした。
S-102は、シダートップに、インディアンローズウッドサイドバック、ラウンドバック仕様、エボニー指板・ブリッジ、マホガニーネックです。ボディサイズは抱えたときに安定感のあるグランドオーディトリアムが採用され、ナット幅は44mm、スケールは652mmですので、ソロギターで使う事が多いオープンチューニングも考慮されている設計です。ネックグリップも薄型の"プログレッシブ・シンネック"が採用され、ローポジションからハイポジションまで薄めに設計されています。
カッタウェイボディーですので、ハイポジションまで使うソロギタリストにも弾きやすいです。
ブレイシングにも工夫が施され、トップは"XXブレイシング"、バックにも"Xブレシング"を採用し、サスティーンの良さと豊かな響きが特徴的となります。
ペグはオリジナルでGOTOH製のSG381-B20GGが搭載されており、動作も問題なくスムーズにチューニングできます。
指板にポジションマークがありますが、12フレット目の【りんどう柄】の白蝶貝のインレイは元からで、ドットポジションマークはステッカーですので綺麗に剥がす事も可能です。クリアピックガードも施されています。
ピックアップは、B-BAND製のアンダーサドルピエゾピックアップが搭載され、サウンドホール部にボリュームコントロールがあり、9V電池で駆動します。アンプからもナチュラルなサウンドを再生できます。
2004年製でしっかりと使い込まれた個体で、使用上に伴うスリキズやヒッカキキズ、アテキズなどボディトップ・サイドバックに点在しています。ボディバインディングの下部にクリアコートが剝がれている箇所がございます。ネック部にも6弦側5フレットあたりに米粒大のアテキズ、ネック裏ハイフレットあたりにもヒッカキキズが点在おり、使用によりテカリもあります。。演奏上には特に問題はございません。木部のクラックなどの大きな修理は特にはございません。
ネックヒール部にストラップピンが取り付けられています。
調整も行き届いており、12フレット6弦:2.3mm、
1弦:1.7mmと弾きやすいセッティングです。サドルしろも余裕があり、フレットも擦り合わせ調整済みで、トラスロッドの効きも問題ないので、しばらくはメンテナンスフリーでご使用いただけます。
しっかりと弾き込まれた楽器ですので、鳴りもこなれており、シダートップならでは豊かで上品な深みがあり、高音弦のクリアで伸びが良く、低音に埋もれず輪郭がはっきりとしています。やはり近年のモデルと比べても太く深みのあるサウンドのように感じます。オープンチューニング時の響きが心地よいです。
使用感が多めな楽器ですが、その分弾き込まれてきた楽器という事で、こなれた良きサウンドです。
2025年現在、S-102はVersion3仕様で新品販売価格は¥266,200(税込)です。
シダートップの楽器は、フィンガーピッカーに定評のあるスペックです。ソロギター奏者におすすめできる一本です。
付属品はオリジナルハードケースです。
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