TAMA TG120BS 1977頃
EX+++ HC ¥176,000 SOLD
「TAMA」といえば世界的な打楽器メーカーとして有名ですが、1974〜1979年頃までアコースティックギターを製作していました。TAMAを扱う星野楽器の歴史は古く、明治41年(1908)に星野書店の楽器部として発足しました。1962年、エレキギター、アンプの製造メーカー「多満製作所」を設立、輸出用ブランド「アイバニーズ」もこの頃に誕生、数多くの楽器が製作されました。
1981年、多満製作所が星野楽器製造株式会社に改組となり、TAMAギターも終了します。
TGシリーズは厳選された材と本格的な作り込みをコンセプトに製作されました。TG120とTG120BSがあり、TG120は2つのトーンバーをもつスタンダードなXブレイシング構造、今回のTG120BSは、ブルーグラスギタリストの為に専用設計された「オーバーバランスベースブレイシング」Xブレーシングとファンブレーシングを組み合わせた専用設計を採用しています(写真参照)、当時、BILL MONROE & HIS BLUE GRASS BOYSのギタープレーヤーRALPH LEWIS氏が使用とUS版カタログに掲載されていました。
当時のメーカー定価は¥130.000ですが、現在とは貨幣価値が違いますので、現在の貨幣価値で換算すると約2.5倍、30万以上の高級楽器となります。
ボディートップはソリッド・ジャーマンスプルース、サイドとバックはソリッド・ローズウッド、マホガニーネック、エボニー指板、エボニーブリッジ、べっ甲柄ピックガード、ボディーはメイプルのウッドバインディング、グローバーペグです。ネックは内部に鉄芯が仕込まれた固定ロッドです。弦高は12フレット上で6弦:2.4o、1弦:1.8o、サドルで弦高を調整していますので、サドルしろは低めです。ナット幅:42o(実測)、弦長:640o(実測)です。フレットはスリアワセ調整してあり、気になる凹みはありません。指板面のローポジションに薄っすら消耗があります。サドル溝の底面にピックアップを装着した2つの丸穴を埋め木した痕があります。ブリッジのピン間の割れも修理しています。
ボディートップのサウンドホール周辺にピックによる弾きキズ多数、スリキズやアテキズも年式相応にみられ、ボディーバックにベルトのバックルでついたスリキズが多めにあります。
ヘッドトップの4弦と5弦のペグポストの間に豆粒位のタバコの焦げ痕があります。ネックヒール部分に経年による塗装の白濁症状がみられます。
表面的な使用感は多めですが、まだまだ長く使えます。当時の国産ギター独特のブライトな高音弦の響きと倍音豊かな中低音の響きが融合されたサウンドでパワフルに鳴ります。古いタカベ製のハードケース付きです。市場でもめったに出ないマニアックなモデルですので、お探しの方におススメです。
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