GIBSON L-10 1939
EX+++ HC ¥880,000

17インチフルアコースティックXブレイシングのカスタムメイドギターです。
ギブソンアーチトップのカスタムモデルではL-5やSUPER-400がポピュラーで、このL-10はかなり稀少なモデルです。
1929年に16インチボディーで制作が始まり、1934年に17インチフルボディー、Xブレイシングとなり1939年まで制作されていました。今回の楽器はその最終年度に当たります。
かなり古い年代で生産数量とかも不明ですが、大変少ない楽器であることは間違い無いですね。
しっかりと芯のある枯れたトーンでいてパワフルな鳴りの楽器です。
トップはスプルース単板削り出し、サイド、バックはメイプルで、バックも手作業による削り出しです。
チェッカーバインディング、ホワイトパールのポジションマークインレイです。
指板はハカランダ、ブリッジはエボニー製レプリカに交換されています。
ペグは古いオープンバックグローバーで、トルクムラはありますがチューニングは問題ありません。
ピックガードはレプリカに交換されています。
ナット交換、リフレット擦り合わせ調整済みで、弾き易くバランス良くセットしています。
細かなキズや使用感はありますが、この年代を感じさせない良いコンディションです。
トップ向かって左下に5センチほどのヘアラインクラックのタッチアップ跡がありますが内部までは達していない感じです。
メンテナンスも行き届いていて、かなり状態の良いビンテージです。
ナット部幅43ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
アジャストロッドはしっかり効いて余裕があります。
12フレット上で6弦2.1ミリ、1弦1.5ミリ程度でセットしていて、かなり低いですが、アジャスタブルブリッジですので、簡単に上げることが出来ます。
フレット調整がしっかりとされていて、このアクションでもビレ感とか無く演奏出来ます。大変にスムーズなプレイヤビリティーだと思います。
しっかりと箱鳴りがありますので、この弦高でもしっかりとボリューム感があります。
芯のある抜けの良いハッキリした音で、量感があります。
ジャズっぽいフレーズはもちろん、渋いブルースとか弦高を上げてスライドプレイとかにも大変良い感じです。
悠久の時を感じさせる、味わいたっぷりの枯れたサウンドが気持ち良いです。
滅多に無い稀少な楽器で、コレクションとしても価値が高いと思います。
カナダ製ボブレン社の専用サイズハードケース付きです。

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