MARTIN D-28 1973
EX+++ OHC ¥396,000

芯のしっかりとした艶やかでいて豊かな鳴りの70年代初期ビンテージのお買い得品です。
かなり前に作業されたらしいネック反り調整で、指板ローポジションを少し削って指板修正されています。ブリッジもオリジナルよりも少し削られています。
当店入荷時にナット交換、リフレット、サドル交換のうえ再調整しています。
メンテナンスを重ねられて弾いてこられた楽器らしく、見た目は綺麗ですが、乾いたこなれ感のあるサウンドが気持ち良いです。
D-28は1931年にマーチン初のドレッドノートモデルとしてD-18と同時に制作されました。容積の大きい大型のボディーで1934年に14フレットジョイントモデルに変更され、その後の世界中のギターのスタンダードとなりました。
数々のアーチストに愛用され、名曲を生んできた典型的なアコースティックサウンドの名器です。
各年代ごとに特徴がありますが、艶やかでいてパワフル、しっかりとした芯のあるサウンドは共通です。
今回の楽器は1973年モデルで、音の良さの割にまだそれほど高価なプレミアムが付いていないため、大変お買い得感のあるビンテージです。
1969年までのハカランダサイドバックのものとサイドバックの材がインディアンローズウッドに変わっただけで、音の傾向や鳴りはそのまま継承していますが、販売価格相場はハカランダモデルの1/3以下です。
1970年代当時の日本国内の販売価格は32万円ほどで、サラリーマンの初任給の4倍近い高額な楽器でした。一般の人たちはもちろん、プロのミュージシャンにとってもあこがれの楽器で、ブルーケースを持ち歩くのは大変なステータスでしたね。
当時の材、当時の作り込み、さらに経年で鳴りが良くなっており、ビンテージならではのタイト感がありながら艶やかでパワフルな箱鳴りサウンドが気持ち良いです。
トップはスプルース、サイド、バックはローズウッド、指板、ブリッジはエボニーです。
指板ローポジションはやや削って指板調整してあります。ブリッジも高さを少し削って調整してあります。近年ではあまり削って調整しないでネックリセットすることが多いですが、以前はこういう調整が普通でした。
オリジナルグローバー102Cペグは動作がスムーズです。
ナット交換、新しくリフレット、サドル交換のうえ調整済みで弾き易いアクションでセットしています。
ピックガードは交換済み、表面からは見えませんが1弦下内部にマーチンクラック割れ止め処置がされています。
ネックヒールにストラップピンが打ってあります。
塗装の色焼けがすごく、飴色から茶色っぽい感じまでになっていて、細かくウェザーチェックも入っています。演奏で出来たキズがそれなりにあり、前オーナーさんによってかなり弾かれてきた楽器のようです。
ナット部幅42.6ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
70年代SQネックとしては比較的太く無く、弾き易いグリップだと思います。
12フレット上で6弦2.4ミリ、1弦1.7ミリ程度でセットしています。
バランスが良く、ハイポジションまで弾き易く、それでいて適度なテンション感があります。
低めのセッティングですが、キッチリリフレット調整されていて、通常の演奏でビレや音詰まりが気になることはありません。
しっかりと芯のあるタイト感がありながら豊かな深みのあるサウンドで鳴ります。艶やかな鈴鳴り感のある粒立ちの高音はこの年代の楽器の特徴で、D-45のような華やかさではありませんが、しっかりとした美しい響きです。
すでに半世紀近く経過していますが、メンテナンスの行き届いた安心して演奏出来るクオリティーの楽器です。
オリジナルブルーケース付きです。

出張買取はじめました!お気軽にご相談ください!



MENUに戻る
ウッドマンお茶の水店
東京都千代田区神田小川町2-10宇野ビル2F
03-5283-3422
メールはコチラ
AM11:00〜PM8:00
毎週水曜定休
地図