MARTIN D-35 1975
EX+++ HC ¥385,000
豊かで甘いトーン、ふくよかで鳴りの良い1970年代中期モデルです。
D-35は、1965年から制作が始まったモデルで、D-28と同じ材質ながらトップブレイシングを変えて甘く優しい音色で豊かな鳴りが特徴です。
バックには3ピース構造が採用されており、一説には、幅のある良質な材が入手しにくくなったため、細い幅で製作出来るようにデザインされたと言われています。
60年代はブラジリアンローズウッドでしたが、1970年にモデルチェンジでサイドバックがインディアンローズウッドに変更になります。
軽いタッチでもレスポンスがバツグンに良く、フィンガーピッキングが中心の弾き語りが多いフォーク系のアーチストに特に愛用されてきました。
女性でも演奏しやすいことからか、イルカさんが長年愛用されていることでも有名ですね。
今回の楽器は、1975年製で、人気の高いグローバーペグモデルです。
リフレット調整メンテナンス済みで、実用的な良い状態です。
トップはスプルース、ローズウッドの3ピースバック、エボニー指板、エボニーブリッジです。
ブリッジは一度貼り直しされていて、ピッチを正確にするためにわずかに位置を後ろにシフトしています。
ペグはグローバー102Cで動作はスムーズです。
ピックガードは交換済みで、オリジナルは黒ですが鼈甲色セルで仕上げています。マーチンクラックはありません。
ナット交換、リフレット、ネック角度修正、サドル交換でキッチリ弾き易く仕上げ済みです。
焼けて飴色から茶色っぽい色合いになっていて、ウェザーチェックがかなり入っています。トップ下部に表面的な打痕がありますが、全体にほとんどキズらしいキズが目立たないピカピカの状態です。
ナット部幅42.8ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
12フレット上で6弦2.1ミリ、1弦1.6ミリ程度のセッティングです。
低めにセットされていて、この高さでも通常の演奏でビレや詰まりを感じることはありません。メッチャ弾き易く、ハイポジションまでスムーズな演奏性です。
ふくよかで、伸びやか、深い響きの箱鳴りで、艶やかな音色です。
しっかりとボリュームがあり、高音は繊細で美しく、低音は太く甘い鳴りで、全体に優しいバランスの良いサウンドです。
強いタッチの演奏では低音は鳴り過ぎなくらいの豊かな鳴りがあります。軽めのタッチで弾いた時は粒立ちが良く綺麗な音でビンテージマーチンらしい艶が感じられます。
全体に粒立ちの綺麗なサウンドが大変気持ち良いです。
ケースは70年代後期のブラックマーチンケースが付いています。
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