MARTIN 1-27 1850代
VG+ HC ¥990,000 HOLD

悠久の時間を堪能出来る超特別なギターです。
マーチン1世がニューヨークで創業したのが1833年、この楽器は推定1840年代後期から50年代にかけてのものですので、180年近く前、江戸後期嘉永年代にあたる楽器です。アメリカではこの当時にこういうギターが制作されていたと思うと驚きですね。
マーチン社の資料にはまだ正確なところは不明で、1-27も正式にラインナップされたのは1858年となっています。
ボディーサイズ、細部の仕様から1-27としましたが、細部の仕様に若干の違いがあります。正式なモデルとしてカタログに掲載される前のものだと思われます。
この楽器の一番の特徴は象牙フリクションペグ、内部ネックブロック前の3角形状の部分にロゴが刻印されているところです。
シンプルながら初期のXブレイシングになっていて、マーチンの歴史を理解するうえでも貴重な資料でもあります。
まだシリアル番号の無い時代ですので、正確な年代特定は出来ませんが、ほぼ1840年代から50年代に制作された楽器です。
ペリーの黒船来航が1853年で横浜が開港されたのが1859年、坂本竜馬が暗殺されたのが1867年で、明治元年となるのが1868年です。そんな時代に思いをはせて爪弾くことが出来るなんて何と贅沢な事でしょう。
サイズは1ですので、ボディー幅約32.2センチで、かなり小ぶりなデザインです。
トップはアディロンダックスプルース、サイド、バックはブラジリアンローズウッド、ネックはマホガニー、エボニー指板、エボニーブリッジです。
オリジナル象牙製フリクションペグ、バインディングも象牙のようです。
ナット交換、バータイプフレットはオリジナルのまま調整しています。
当時はガット弦で設計されていますので、クラシックノーマルテンションのナイロン弦でセットしました。
ネック調整、ネック角度修正のうえフレット再調整済みです。
12フレット上で6弦2.3ミリ、1弦2.1ミリで、ショートスケールで、ナイロン弦ですのでかなり弾き易いやさしいアクションです。
トップに複数のクラックリペアー、バックにもクラックリペアーがあります。
それなりにキズも見られますが、歴代のオーナーさんの手でメンテナンスを重ねられてきた歴史を感じさせます。
当店入荷後にさらに演奏性を良く再調整していますので、ストレス無くどのポジションも弾き易いと思います。
弦はナイロン弦でセットしています。もしスティール弦を張る場合もコンパウドゲージのみでお願いします。
やさしい、それでいて枯れた雰囲気タップリのトーンで鳴ります。
サイズから考えると驚くほどレスポンスの良い質感のハッキリとしたサウンドで鳴ります。
このギターだからこそ表現出来る音があると思いますし、このギターからインスピレーションを感じることで、奏でられるサウンドがまた素敵だと思います。
歴史的な価値のある超貴重なギター、なかなか手に出来るチャンスは無いと思います。
オーバーサイズの汎用品ハードケースが付いています。
博物館級の骨董品でいて、実際に演奏して楽しめる素晴らしい1本です。

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