FENDER TELECASTER BLD/M 1959
EX+ HC ¥3,300,000

Telecasterは、1951年に世界初の量産型ソリッドボディ・エレクトリックギターとして登場しました。1950年代後半になると、プレイヤーのニーズや生産効率の向上を目的に、さまざまな仕様変更が施されていきます。1958年後期には、それまで採用されていた従来の「裏通し(スルー・ボディ)」構造に代わって、ブリッジプレート後方の壁面に空けられた穴から弦を通す「トップローディング方式(トップロード)」が、一時的に導入されました。しかし、この仕様は長くは続かず、1959年中期には、再び従来の裏通し構造に戻されました。また1959年前半までは、ネックと指板が一体成形された1ピース・メイプルが主流でしたが、後半になるとローズウッド指板が導入され、これが以降のスタンダードとなっていきます。

今回入荷の本機は、トップローディング方式を採用した、1ピースメイプルネックという非常に短い期間のみ製造された仕様の楽器になります。トップローディング・テレキャスターの主な特徴は、弦のテンションがやや緩くなり、柔らかい弾き心地で、やや丸みのあるトーン等が挙げられます。

ボディはアッシュ、ネックはメイプル1P、ピックアップはオリジナルのシングルコイルが2基マウントされております。サドルはトップローディング方式で弦のテンションが緩くなり、弦の横ずれを防ぐ目的でスパイラル・ブリッジサドルが採用されています。

パーツはピックアップはオリジナルですが、フロント、リアともにリワインドされています。ポットがCTS製へ交換されており、スイッチはスイッチクラフト製に交換され現在はカレント配線にされており、コンデンサーはオレンジドロップへ交換されております。付属のアッセンブリーのポットは59年製で問題なく動作しておりますが、スイッチやコンデンサーは使用可能か不明です。その他の金属パーツはオリジナルでクモリやハゲ等ありますが動作良好です。

ヘッドのデカールのTELECASTERの文字は一部欠損しております。ボディもネックも雰囲気良く色焼けしております。ボディの塗装は経年変化で濃淡があり、これも良い雰囲気です。塗装の状態は悪くなく、特にベタツキもありません。年相応に塗装のハゲやキズもあり長い年月を経た風格を感じさせます。

ネックはリフレット、ナット交換されておりオーバースプレーされております。フレットは7割程度残っており、ネックはストレートでアジャストロッドも問題無く動作しております。ナット幅41oで、スッキリしたCシェイプで演奏性も良好です。

楽器は、年相応に乾いており生音でもかなりよく鳴ります。アンプを通すと、通常のテレキャスターよりも緩い雰囲気で、音抜け良く枯れた暖かみのあるサウンドです。アッシュ×メイプルのテレキャスターらしい歯切れが良さもありますが、パンチは、裏通しのもののほうがあると思います。年月を経たこの仕様の楽器ならではの程良く丸く乾いたサウンドは、他の楽器にはない心地良さがあります。

お探しだった方は、ぜひこの機会にご検討ください。
重量:3.31KG 後年のフェンダーロゴありブラックトーレックス・ハードケース付きです。

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