GIBSON J-100XT 2000
EX+++ OHC ¥275,000
2000年製のJ-100XTが入荷いたしました｡
本ﾓﾃﾞﾙは､発売当時にSJ-200の廉価版としてﾘﾘｰｽされたもので､非常にｼﾝﾌﾟﾙなﾙｯｸｽに仕上げられています｡ﾋﾟｯｸｶﾞｰﾄﾞには絵柄がなく､ﾎﾟｼﾞｼｮﾝﾏｰｸもﾄﾞｯﾄﾎﾟｼﾞｼｮﾝ仕様です｡J-100といえばﾏﾎｶﾞﾆｰｻｲﾄﾞ＆ﾊﾞｯｸを思い浮かべる方も多いかと思いますが､J-100XTはSJ-200同様､ﾒｲﾌﾟﾙ材が使用されており､17ｲﾝﾁのﾎﾞﾃﾞｨｻｲｽﾞも同じである点が特徴です｡
廉価版とはいえ､ｼﾞｬﾝﾎﾞﾎﾞﾃﾞｨならではのﾊﾟﾜﾌﾙな低音と､音量感を備えています｡
17ｲﾝﾁｻｲｽﾞのﾎﾞﾃﾞｨに､ﾄｯﾌﾟはｽﾌﾟﾙｰｽ､ｻｲﾄﾞ＆ﾊﾞｯｸは杢目がｼﾝﾌﾟﾙなﾌﾟﾚｰﾝﾒｲﾌﾟﾙ､ﾈｯｸはﾏﾎｶﾞﾆｰ､指板･ﾌﾞﾘｯｼﾞはﾛｰｽﾞｳｯﾄﾞです｡ﾋﾟｯｸｶﾞｰﾄﾞは絵柄のないｼﾝﾌﾟﾙなべっ甲柄で､ﾎﾟｼﾞｼｮﾝﾏｰｸはﾄﾞｯﾄ､ﾏｽﾀｯｼｭﾌﾞﾘｯｼﾞ､ｱﾊﾞﾛﾝのﾛｾﾞｯﾀﾘﾝｸﾞを装備｡ﾍﾟｸﾞは当時のｵﾘｼﾞﾅﾙであるGOTOH製ｸﾙｰｿﾝﾀｲﾌﾟのｷｰｽﾄﾝが搭載されており､ｺﾞｰﾙﾄﾞﾒｯｷにはくすみが見られるものの､動作はｽﾑｰｽﾞです｡
ﾅｯﾄ幅は約43.8mm､ｽｹｰﾙは約647mmで､ﾅｯﾄ･ｻﾄﾞﾙともにﾎﾞｰﾝ素材が使用されています｡
新品時から25年が経過した個体であり､通常使用に伴うｱﾃｷｽﾞや引っかきｷｽﾞが点在しています｡ﾄｯﾌﾟには細かなｱﾃｷｽﾞ･引っかきｷｽﾞが見られ､光にかざすとｳｪｻﾞｰﾁｪｯｸも確認できます｡また､ﾄｯﾌﾟ右下のﾊﾞｲﾝﾃﾞｨﾝｸﾞ付近には深い凹みｷｽﾞを修理した跡があり､やや目立ちます｡経年変化によりﾋﾟｯｸｶﾞｰﾄﾞの縮みからなる凹凸が見られます｡
ｻｳﾝﾄﾞﾎｰﾙ周りにはﾋﾟｯｸによる弾きｷｽﾞで塗装が剥がれ､木部が見えるほど目立つ箇所もあります｡ｻｲﾄﾞにも小ｷｽﾞが点在し､ﾊﾞｯｸにはｱﾃｷｽﾞやﾎﾟﾂｷｽﾞﾊﾞｯｸﾙｷｽﾞがありますが､ﾅﾁｭﾗﾙｶﾗｰのため全体的には目立ちにくい印象です｡ﾈｯｸにも引っかきｷｽﾞやｱﾃｷｽﾞがありますが､演奏上支障はありません｡ﾍｯﾄﾞﾌﾟﾚｰﾄには細かなｽﾘｷｽﾞがあります｡ﾌﾞﾘｯｼﾞ手前のｸﾘｱｰｺｰﾄにわずかな剥離がありますが､現状で修理の必要はありません｡
もともとはﾋﾟｯｸｱｯﾌﾟ搭載ﾓﾃﾞﾙでしたが､現在は取り外されており､ｴﾝﾄﾞﾋﾟﾝにはｼﾞｬｯｸｻｲｽﾞのｳｯﾄﾞﾋﾟﾝが取り付けられています｡
調整も行き届いており､弦高は12ﾌﾚｯﾄ上で6弦：2.3mm､1弦：1.6mm｡ﾌﾚｯﾄは擦り合わせ調整済みで､ﾄﾗｽﾛｯﾄﾞにも余裕があります｡ｻﾄﾞﾙにも高さが残っており､当面の間はﾒﾝﾃﾅﾝｽﾌﾘｰでお使いいただけます｡
ｻｳﾝﾄﾞはﾒｲﾌﾟﾙ特有の硬質さもありますが､それ以上に膨らみと暖かみのあるﾏｲﾙﾄﾞな箱鳴り感が特徴です｡ﾋﾟｯｸ弾きはもちろん､ﾌｨﾝｶﾞｰﾋﾟｯｷﾝｸﾞでも鳴らしやすく､柔らかく深みのある音色です｡軽めのﾀｯﾁでも音量感のある響きが得られ､ｽﾄﾛｰｸはもちろん､ｿﾛｷﾞﾀｰ的なｱﾌﾟﾛｰﾁにも幅広くﾏｯﾁします｡
J-100XTは中古市場でもあまり出回らない､知る人ぞ知るﾓﾃﾞﾙで､25年間弾き込まれ､使用感はあるものの､こなれた箱鳴り感です｡
ｼﾞｬﾝﾎﾞﾎﾞﾃﾞｨをお探しの方に､おすすめの一本です｡
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