KAY KRAFT VENETIAN 1930代
EX+++ SC ¥165,000 SOLD
独特な個性的で優雅なデザインの戦前稀少モデルです。
KAYは1890年代からシカゴでボウルマンドリンを制作するメーカーでした。その後1930年代には通信販売で膨大な楽器を販売する総合楽器メーカーに成長しましたが1955年にはハーモニー社に売却されました。さらに1967年には当時ナショナルやスプロを手掛けていたバルコ社に吸収され1970年代には消滅しています。
今回のVENETIANは、1930年頃に制作されていたモデルで、独特な左右非対称なデザインが特徴です。このシリーズには金色のバイン模様をプリントしたモデルもありますが、この楽器はオーソドックスなサンバーストモデルです。
アーチトップラウンドホールで、丸い暖かな感じのサウンドは他のギターには無い個性的なものです。
また、ボルトオンでネック角度調整出来る構造もこの当時としては画期的なものです。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニーです。資料によると黒染のメイプル指板とあるものもありますが、消耗した箇所も黒っぽい材質ですので、メイプルでは無さそうです。オリジナルブリッジ、オリジナルテールピースです。
ピックガードは付属していません。
ヘッドはパーロイドにロゴがプリントされています。
ペグは古いオリジナルオープンバックで、トルクムラはありますがチューニングは問題ありません。
全体に細かくウェザーチェックが入っていますがキズは少なく、大きなダメージもありません。かなり綺麗なコンディションで、90年前の楽器としては大変良い状態で残っている楽器です。
ナット交換、フレットは4フレットまで交換していて、それ以降はオリジナルのようです。高さはあまり無い細いタイプですが、とりあえず演奏性は問題ありません。
渋い貫禄のあるルックスの楽器ですが、演奏性とかのメンテナンスはしっかりとされており、普通に演奏出来ると思います。
ナット部幅45.5ミリ程度の太目のネックです。
12フレット上で6弦2.2ミリ、1弦2.2ミリ程度です。1弦側が気持ち高いですがバランスが良く、テンションが弱めの楽器のため、演奏性はほとんど気になりません。もし1弦側を下げるとなると、ブリッジ側で削ることになりますが、サドルでは無くブリッジ本体の加工が必要です。まずはこのセッティングで演奏してもらってどうしても必要でしたら実費でお受け出来ます。
丸く甘いトーンで、シンプルでチープな感じの鳴りです。倍音成分が少なく、泥臭い味が雰囲気あります。
決して高級感はありませんが味のある個性的なトーンは唯一無二だと思います。
Kay Kraftのラインは、当時、廉価なギターでいて優雅なデザイン、演奏性の良い楽器でした。プリウォーのギターとしては、大変お買い得なモデルです。
当時はかなりのヒット作だったらしいですが、もともと高額なモデルでは無く、手荒に扱われて、このように良い状態で残っている楽器は、大変に稀少だと思います。
古いオーバーサイズの紙製ソフトシェルケース付きです。
出張買取はじめました!お気軽にご相談ください!
驪MENUに戻る
ウッドマンお茶の水店
東京都千代田区神田小川町2-10宇野ビル2F
03-5283-3422
亮メールはコチラ
AM11:00〜PM8:00
毎週水曜定休
地図