GIBSON L-00 1933頃
EX+++ OSSC ¥1,375,000 SOLD

L-00でも最初期に存在したエレベーテッドジョイントモデルで、アーチトップギターのように指板部分がトップよりも高くセットしたネックセットです。
正確なことは不明ですが1933年頃の最初期にこのようなスペックのものもわずかに制作されていたようです。
枯れた暖かみのある鈍い響きが大変カッコ良い、超希少ビンテージです。
三角グリップのネックで、サンバーストの明るい部分が少ない色合いは1930年代初期の特徴です。
L-00は1932年から生産が開始され、当時からブルースミュージシャンに多く愛用されたことからブルースキングと呼ばれる人気モデルです。
1942年には生産終了しますが、近年、リイシューモデルが発売されており、人気の高い楽器です。
独特の雰囲気のある箱鳴りで、軽くピッキングしただけで他のギターとは別物とハッキリわかる味わいタップリのサウンドが特徴です。
トップはアディロンダックスプルース、サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダブリッジです。
ペグは古いオリジナルオープンバックでノブポストにわずかな曲がりがあります。トルクムラもありますが、チューニングは問題ありません。
ピックガードは初期のオリジナルの鼈甲色ストライプで、若干の変形とか剥がれがありますが良い状態です。
ナットはエボニー製のオリジナルっぽいもので交換、フレットはオリジナルよりも高さのある新しいものでリフレット調整済みで、ネック角度修正、サドルのみ交換してセットアップしています。
写真でわかるように、ネックバックの塗装が剥がれていて、スピードネック仕上げのようになっています。
ほとんど黒に見えるサンバーストで、サウンドホール周り、1弦側指板横にピックキズが目立ちます。
バック上部、下部にヘアラインクラックの補修があります。
ウェザーチェック、細かなキズはそれなりにありますが、塗装の艶が綺麗に残っていて、ほぼ1世紀近い経年を考えれば、バツグンに良い綺麗なコンディションです。
貫禄があって雰囲気のある素晴らしい楽器だと思います。
ナット部分ネック幅43.0ミリくらい、三角のVシェイプグリップネックです。
アジャストロッドはしっかりと効いていて余裕があります。
12フレット上で6弦2.4ミリ、1弦1.6ミリ程度でセットしており、低目ですが、フィンガーピッキングメインで演奏されるには、大変弾き易いです。
ハイポジションまでバランス良くピッチも安定しています。
このアクションでもしっかりと箱鳴りしていて、スムーズな弾き易さとあわせてベストなセッティングだと思います。サドル高さにはまだ余裕がありますのでさらに調整も可能です。
乾いた箱鳴りで、芯の太いシンプルなトーンで、やや荒っぽい感じでボリュームがあります。華やかさよりは泥臭いサウンドで、渋く温かみのある響きは大変魅力的です。
1世紀近い時間が作り出す泥臭い枯れたトーンには大変味があります。
軽いタッチでジャンジャン鳴るタイプではありません、やや鈍い暖かさと大味な箱鳴り感がこの楽器の魅力です。
渋いブルースやラグタイムといったオールドアメリカンなスタイルに合うと思います。
見た目よりもボリュームがありますので、ロックっぽい弾き語りとかにも良いと思います。
ビンテージギブソンの魅力いっぱいの素晴らしい楽器です。
当時のオリジナルの紙製ソフトシェルケースが付いています。
全く実用的ではありませんが、オリジナルが残っているだけで奇跡的ですね。
実際にはLGサイズのハードケースを用意したほうが良いと思います。

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