MARTIN D-28E 1964
EX- HC ¥2,750,000

1959年から1964年まで生産されていた、D-28ベースにディアルモンド製のピックアップをフロントとリアにセットしたエレクトリックアコースティックモデルです。
同時期にD-18E、00-18Eが制作されていて、このD-28Eがシリーズ上級モデルでした。
ちなみにこのときに生産されたD-18Eは、カートコバーンが演奏していたことで有名で、カートコバーンのD-18Eは、2020年にオークションで6億円以上の金額で落札されました。ギターの落札価格としては過去最高値でした。
生産数量は少なく、この期間にD-28Eはトータル238本、この楽器が制作された1964年には24本となっています。
滅多に手に出来ない、超貴重な楽器です。

トップはスプルース、サイド、バックはハカランダ、エボニー指板、エボニーブリッジです。
ペグはグローバー102Nですが、パテント刻印がありませんので、後年に交換されたものと思われます。動作はスムーズです。
ピックアップはDeArmond製オリジナルで、2ボリューム、2トーン、ピックアップセレクタースイッチがセットされています。
見た目のデザインはD-28ですが、内部ブレイシングは専用設計で、ハウリング対策で強化されて制作されています。
ピックガードは交換されています。コントロールノブも1959年タイプのものに交換しています。
ナット交換、新しくリフレット、サドル交換調整していて、演奏はスムーズでバランスが良いと思います。
ネックヒールにストラップピンがセットされています。
ネックヒール下部がチップして補修がありますが、特に強度や音に影響する箇所ではありません。ヒールキャップも交換されています。
トップブリッジ右下と右下部にクラックの補修があります。
指板周りサウンドホール周りにピック傷が目立ちます。バックにはベルトバックルキズがあり、右上にはヘアラインクラックの補修があります。
渋く色焼けしていて、それなりの使用感はありますが、実用的にはキッチリとメンテナンスされた安心して演奏出来る楽器です。

ナット部幅42.6ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
リフレット済みで、過去にはリセット調整もされているようで、弾き易いセッティングです。
12フレット上で6弦2.2ミリ、1弦1.6ミリ程度で、かなり低目です。ハイポジションまでバランスが良く、音の詰まり感とかもありません。

生鳴りは60年代のD-28ほどの深みのあるパワフル感ではありません、軽快でいて粒立ちのバランスが良く、繊細な華やかさがあります。
一音一音がハッキリしていて、枯れた感じの立ち上がりの良いトーンで、ビンテージらしい味のサウンドです。
ディアルモンドピックアップはクリーンでいて芯のあるパワー感があり、エアー感のある甘さがあります。
J-160E同様、弦アースはありません、蛍光灯の近くではジーと言うノイズが入ります。実際にステージやレコーディングで演奏する場合はアースを取るほうが良いですので、お申しつけください。
アコースティックブロンズ弦でも、切れの良いトーンでエレアコのように演奏できますし、エレキ用のニッケルワウンドではより太く伸びのあるサウンドでフルアコスティックのような演奏にも良い感じです。
ブルースギターとか少しジャズっぽいフレーズも弾ける、マーチンのイメージとはまた違った表情でアンプで演奏も良い感じです。

音やクオリティーももちろん、普通の楽器に無い個性があり貴重です。たぶんギブソンJ-160Eに影響を受けて企画されたであろう時代背景を思って演奏を楽しめるのも魅力ですね。
なかなか手に出来ない大変稀少なレアビンテージです。
近年もののマーチン用ハードケースが付いています。

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