オールド・ファクトリーの前にて
MARTIN 175TH
FACTORY TOUR '2008

創業175周年のマーチン工場を訪れました
2008年はマーチン社創立175周年の節目にあたり、今秋、マーキスディーラー向けに国内代理店の黒澤楽器店とマーチン社の共催によるファクトリーツアーが開催されました。
マーチン・ミュージアム、工場ライン見学の他、材を選定し、来春に完成予定のカスタムオーダーを発注してきました。
マーチン社の歴史、理念、品質管理技術を身近に確認できる大変貴重な体験をしました。

※写真をクリックすれば、拡大画像をご覧頂けます。このページには「戻る」ボタンで戻ってください。


1859〜1960年代半ば迄、旧工場で楽器が生産されていました。

記念碑

旧工場の内部

キット用のストックやカット済みの材を在庫してます。

実際に購入可能なので
ビルダーさんが調達に訪れます。

現本社の壁面、旧工場をモチーフに作られています

正面玄関のヘッドストック

広大な敷地に1833SHOP、ミュージアム、ファクトリーが併設しています

1833SHOPのロビー
マーチンを愛用したミュージシャンのCDが壁面にびっしり貼ってあります

創世期の
スタウファースタイル

1892年製パーラーサイズのギター、ケースは棺桶ケース

ヒストリーを語るクリスマーチン4世

1907年からウクレレを生産
1916年から販売

マーチン・ライフをエンジョイできる様々なグッズを販売してます。

1839年にN.Yからナザレスのチェリーヒルに移住し楽器製作を始める

1850年代からボディーサイズが区分され、Xブレイシングとスキャロップブレイシングが採用されたギターの製造番号は1898年から刻印される。

1895年からマンドリンを生産。
マンドリンには、ギターに先駆け連番のシリアルナンバーが刻印された。フラットマンドリンは1914年から生産されている

0、1〜5サイズ、数字が大きくなるに従いボディーサイズは小さくなる。1917年までの18はハカランダボディーである。

D-100のトップ

ミュージアムの入口

D-100のボディーバック

1859年にノースストリートの旧工場に移る

再現された当時の工場

当時の工具や治具も展示

高級モデルには象牙のピラミッドブリッジが付けられた

鉄弦仕様は1923年から、14フレットジョイントは29年のOM-28が初めである

ミュージアムのために高額で買い戻した1942年製のD-45

1934年製の000-45
ドレッドノート、000は1933年が14フレットジョイントの初年度になる。ゴールデンエラ(黄金期)

00は1877年から生産、000は1902年から製造された。

アーチトップギターは1931年から生産される。上段中央は最上級のF-9

1920代に登場したハワイアンギター

40-50年代はブルーグラス、カントリーウエスタンの流行とともにマーチンギターも活躍した。

ハンク・ウイリアムズ

エルビス・プレスリー

キングストン・トリオ

キングストン・トリオのシグネチャーモデル

60年代にPU付の18E、28E、セミアコのFシリーズ等が製造された

70年代後半にVEGA等を買収
ソリッドギターE-18等も製造するが低迷してしまう。

1992年、MTVアンプラグドのエリッククラプトの演奏が、その後のアコギブームの流れを作る

工場の内部、積まれた木材をマシンで製材しているところ

資材置場、金網で施錠された棚には高級材がストックされている

ヘッドプレート用のハカランダ材

インディアンローズウッドの棚

バック板の製材

この一枚の板からネック5本分をカットする

糸ノコでネックを裁断する

カットされたネック

大量に積まれた木材

これはサペリ材

ライニングを製造するマシン

カットされたライニング

材を強制乾燥させるマシン、水分は約7%まで落とされた後、使用される。

マシンによって整形されたネック

ネックブロック、シリアルナンバーはレーザーで刻印される

指板材をマシンでカット

フレット溝はマシンによって切られる

溝が切られた指板、ポジションマークを入れる

トップ材をプレスカットするマシン

カットされたトップ板

バック板もプレスカットされる

カットされたバック板

カットされたバック板

ロゼッタ溝はマシンでカットされる

2ピースのバック板はプレスで真空圧着される

テンプレートをあてて材をチェック

カットされたエンドブロック

木工加工のフロア全景

別棟にはメキシコ工場に移管を進めている廉価版のラインがある

このジョイントはMORTISE AND TENON(ほぞとほぞ穴)タイプ

プレッシャーウッドのネックは磨きのみで艶を出し、塗装はされない

Xシリーズのトップブレス

ロードシリーズのトップブレイシング

サイド板のベンディング

カッタウエイなどカーブのキツイ型は手曲げで対応

ブロックを付けてジグにはめ固定

000-16GTのボディー

バックセンターシーム

シリアルナンバーが
すでに打たれている

Dサイズのノンスキャロップブレイシング

Dサイズのスキャロップブレイシング

ライニングは接着後にクリップでとめる

D-18GEのボディー

D-28Marquisのボディー

D-28Marquisのネックブロック

D-28Marquisのエンドブロック

ジグにセットしているところ

固定されたところ

ブレイシングも真空圧着される

接着後のトップ

スキャロップブレイシング

ノンスキャロップブレイシング

ファンパターンブレイシング

バックブレイシングパターン

指板インレイパターン

パターン別には分けられた指板

フレットの最終作業

ネックと指板の圧着

ボディーバインディングの溝加工

バインディングの種類

へリングボーンのサンプル

バインディングはテープで固定

ボディーとネックは別々に仕上げていく

塗装前の下地処理作業

バインディングの修正

ボディーの研磨

接合部分の最終修正はベテランの職人が行う

最終的なネックの修正に使うジグ

ダイアモンドボリュート、グリップなどは入念に修正される

塗装、ロゴのサンプル

ネックに目止めを塗る

ボディーにもマシンで目止めを塗る

目止め処理後のネック

塗装待ち

塗装待ち

塗装ブース

塗装後

塗装後

チェックと磨き

ロボットによるバフがけ

最終的な細かい部分は職人が仕上げます。

塗装後、ペグ、ブリッジ、ピックガードを取付ける

ブリッジ取付作業前

歴代のピックガード

ペグの見本

カスタムショップ・オフィスのドア

カスタムショップのオフィスは2F、階下の生産ラインの中にカスタムモデル専用の作業スペースがある

1833 Custom Shop Guitarの説明会

生産ラインのカスタムショップの看板?

カスタムショップの作業スペースも広い

D-50やオーセンティックシリーズが作られる

リペアーライン

ビンテージ物から近年物までベテランの職人が修理をする

ネックリセット修理の
60年代のD-12

ベテランの職人が
ネックアングル修理を
行っていました。

修理ブースはかなり広く同時に何台も修理できるスペースがある

かなりの数の修理品があります。

ネックを抜くところを
実演してもらいました

アリ溝にスチームを
入れて熱しているところ

比較的、近年物だったのでスチームを入れ約15分程度で抜けた

全米だけでなく世界中から集まってくる修理品

資材置場でカスタムオーダーの材選定を行いました。

材選定作業はカスタムショップのBob Feir氏、Ed Golden氏と行いました

選定したプレミアムグレード最上等級8のアディロンダックスプルース
当店のカスタムオーダー00-18Vに使用します。

選定したプレミアムグレード最上等級8のイングルマンスプルース
当店のカスタムオーダー00-21に使用します。

施錠された棚には高級材がストックされてます。

カット済のハカランダのサイドバック材発見

歴代モデルのプロトモデルやミュージアムの楽器のケースやクリスマーチンのお宝が保管されているらしい?

クラプトンがプロモで使った28EC



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