2006年5月18日 MARTIN社工場見学

ペンシルバニア州ナザレスにあるマーチン工場入り口です
ニューヨーク、フィラデルフィアからそれぞれ車で約2時間くらいの、大変のどかな田舎です。
工場、ミュージアムには、一般の見学が可能です。
ミュージアム
去年新しくオープンしたミュージアムを見学しました。

マーチン一世が、ニューヨークで製作をはじめた頃の楽器が一番左です。
真ん中は1833年にナザレスでマーチン社を立ち上げてからです。

年代時期ごとに代表的な楽器が展示されています。

当時の工具も展示されています。

最近のブースには、カスタムショップを初め、マーチンのラインナップが展示されていますが、写真は省略しました。。
また、クリスマーチン氏のプライベートコレクションブースもありました。

マーチン工場見学
クリスマーチン氏や工場スタッフと食事の後、工場を見学させていただきました。

工場は大変広く、材料加工から製作、仕上げまでそれぞれ別棟です。

材料の保管は空調設備の整った膨大な倉庫です。

中の一部にカギがかかった倉庫があります。
これは、ハカランダやアディロンダックと言った貴重な材料を保管してあります。

製材工場は、各部の形に切り出して、センターシームで接着し、おおまかな形まで作っています。
機械化が進んだ大規模な工場です。

楽器の製作は、驚くほど手作業で、低価格モデルでも工場作業員の人達の手で仕上げられています。

ブレイシングやネックセットも手作業で製作しています。
右の金属の型は、ネックシェイプのもので、これをあててネックのグリップを仕上げています。
低価格モデルは機械化されていますが、スタッフが一本一本削っているのには驚きました。

カスタムショップは、一本一本にオーダーシートが付いていて、その内容ごとに仕上げられています。写真の黄色いビニールに入っているのがオーダーシートです。

インレイ工程では、手作業でアバロンを入れています。
たまたま、5Kウクレレも流れていました。

塗装工程はすべて機械化されています。
これは、従業員の職業病を防ぐためで、細かな仕上げ部分以外はロボットが行います。

バフ仕上げロボットです。
なんとこのロボットがギターの塗装仕上げを自動で行っています。器用に動いて細かく仕上げていく様子は、見ていて飽きないですね。
このロボットはもちろん日本製でした。

今回は、クロサワ楽器さんとマーチン社のの好意で、普段撮影出来ない箇所や、入れてもらえない場所にも案内していただきました。
お昼もご馳走していただき、大変感謝しています。



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