2007年7月17-18日 ニューヨークショップレポート
ギターショーの後は、車でニューヨークマンハッタンに移動しました。
前回、車で来たときに、あまりの交通量の多さ、渋滞、駐車場不足で、しかも信号を無視する歩行者、違法駐車、少しでも動作が遅れると容赦無いクラクションの嵐と、大変な目にあいました。
今回は、車をJFK空港に返して、マンハッタンにはタクシーで、市内は地下鉄で移動しました。
 
定番の観光スポットである、自由の女神のあるリバティー島、移民管理局跡が博物館になっているエリス島にフェリーで渡りました。
朝から長蛇の列で、これまた大変でしたが、天気も良く、気持ち良いクルーズでした。
その後、徒歩で貿易センタービル跡地グランドゼロに行きました
夜は、レスポールのライブに行く予定でしたが、どうしてもチケットが入手出来ず断念しました。
現在、92歳でいつまでライブが出来るかわからないですので、大変残念でした。
MAT UMANOV GUITARS
最初に友人のマットの店に行きました。
1960年代からここで営業している老舗です。
ダウンタウンのグリニッジビレッジにあり、当時からミュージシャンのメンテナンスリペアーでは定評があるショップでした。
ジョージグルーンと同時期からビンテージギターを扱い、数々のニューヨーカーに販売してきました。
新品とビンテージは半々くらいの数で、ビンテージのクオリティーの高さは、さすがですが、価格もとんでもなく高いプライスが付いています。
マットによれば、この価格でも良い楽器はすぐに売れるため、買い付けには大変な手間をかけて全米のショーに行っているとのことでした。
 
入り口はそれほど広くありません、建物は約150年前のもので、風格のあるビルです。
一階が売り場、二階がリペアー工房とオフィスになっています。
 
ビンテージギターの状態が大変綺麗なものがほとんどのため、パッと見た感じが新品のお店のように見えます。
 
アコースティックは少なく、やはりエレキがメインな感じです。
 
リペアー工房は本格的で、塗装、ネックリセットと言った大仕事もここでこなします。
 
ビルの裏は裏庭になっており、建築時(約150年前)の状態が残っています。
左の写真の建物の右は、昔は馬をつなぐ場所だったそうです。現在はバーベキューセットがおいてあり、外から見るのとは違った趣きがあります。
右の写真は、ボブディランのThe Freewheelin' で女性と一緒に写っているジャケット写真を撮影された通りで、マットのお店のすぐ近くです。
30sSTREET GUITARS
二軒目はミッドタウンにある30sストリートギターです。
エレキ中心の店で、マンハッタンのど真ん中にあります。
特にお店の人は知らないのですが、撮影しても良いかと聞くと、気軽にOKしてもらいました。
 
    
綺麗に写っていますが、ビンテージギターのほうが多く、なかなか楽しめるお店です。
価格はやはりニューヨーク価格で、東京とほとんど変わりませんし、物によってはさらに高いくらいです。
MANNY'S 48th ST
楽器屋さんが並ぶ、ミュージックロウと呼ばれるエリアにある有名店です。
このエリアは、楽器屋さんが並んでいることから、1970年代に日本では、ニューヨークの御茶ノ水とも呼ばれていました。
現在は一時よりお店が少なくなっています。
 
マニーズは、品揃えは新品中心で広くいろいろな楽器を扱っていますが、あまりマニアックさは感じられませんでした。
低価格な中国製からUSAブランドまで、何でも揃う総合ギターショップです。
それより驚きなのは、店内にある写真とサインの数々で、壁面がものすごい量で埋められています。
ポピュラーミュージックのほとんどのミュージシャンだけでなく、クリントン元大統領のものまであります。
これほどおびただしい量のサインパネルは、ここでしか見ることは出来ないと思います。
ハリウッドのギターセンター前にある手形に対抗できる名所だと思います。
      
RUDY’S MUSIC
48丁目では唯一、ビンテージギター中心の品揃えがあるショップです。
厳選されたコンディションの綺麗な楽器がところ狭しとショーケースに並んでいます。もちろん新品のカスタムショップも豊富で、マニアックな印象の強いお店です。
 
   
二階はアコースティックコーナーで、新品がほとんどですが高額商品メインです。
 
ちょうど、テイラーギターを選んでいるお客様がいたので、写真を撮らせてもらいました。
SAM ASH MUSIC
今や全米のどこにでもある有名楽器店の発祥店です。
ハリウッドのギターセンターと並んで、アメリカの二大楽器店のうちのひとつです。
キーボードデジタル、ドラム、ギターアンプと店が分かれており、それぞれのお店が膨大な面積があります。
品揃えは、とにかく何でもありますが、やはりマニアックさはあまり無い、量販店と言った感じです。
店内写真は撮影しませんでしたが、広くてたくさんあるだけで、あまり魅力的な部分は感じませんでした。
  
その他
管楽器専門店、アコーデイオンとアコースティックの専門店です。
時間が無かったため、中には入りませんでした。
 
今回、アメリカの中でも有名なお店を見て感じるのは、品揃え、価格ともに東京の凄さを再確認したことです。
数と広さはアメリカにはかないませんが、都内だけで、これだけの品揃えを見れて、しかも現在の東京の価格を考えると間違いなく世界中で一番恵まれていると思います。
アメリカでは、このようなショップの買い付け部隊がギターショーで、とにかく良いものならかなり高価でもガンガン買っていくわけです。 実際にはアメリカのギター人口、ビンテージ人口は日本よりはるかに多いですので、結果として価格が高騰して行くのは必然ですね。
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