2007年10月19日テキサス州アーリントンギターショーレポート

テキサス州ダラス郊外にある街、アーリントンで毎年行われる大規模なギターショーで、春のダラスと並ぶ全米最大規模のイベントです。
春のダラスが、新品やギター以外の展示が多く、またライブイベントが多いのに比べ、アーリントンはビンテージギターの展示が多いのが特徴です。
今年は展示ブースが増えて、いままでのスペースでは収まりきらず、あらたに会場スペースを確保していました。
業者さんは、やはり圧倒的にエレキがメインで、アコースティックは大変少数でした。
エレキビンテージは、すごく数が多く、各年代、各モデルがどれでも見ることができました。
最近では、住宅プライムローン問題等の影響もあり、やや景気の後退感があるせいか、ビンテージエレキの暴騰も一息ついているようです。
知り合いのディーラーの話では、超高額なビンテージの価格は、やや下がりはじめているとのことで、今回見ると、レスポールやストラト50年代の売り物がかなり多く見られました。
ディーラーの価格提示も、以前に比較して弱気な感じだと言っていました。
100万円以下クラスのビンテージは、まだまだ高値安定傾向で、特にアコースティックは品薄で、まだ値上がり傾向にあります。
ショー会場でも、展示前に搬入される時点で、良いアコースティックは完売状態でした。
搬入される時点でケースを開けて確保して交渉するため、買い付けディーラーの競争です。ノーマンハリスやマットユマノフ、ギターセンターといったアメリカの業者さんからイングランドのディーラー、もちろん日本からも買い付けに来ていました。
展示で並んでいるのは、かなり高いか問題がある楽器がほとんどと言って良いでしょう。

ギターショーホテルのバーでは、いろいろなミュージシャンのライブが行われていました。
写真左は、もうテキサスでも知られるようになった、ナンシー岸田氏です。正確で乗りの良いプレイは参加ミュージシャンの中でも、大変受けていました。
私の友人のアメリカ人ディーラーもKUNIOのギターは素晴らしいとベタ褒めでした。

会場の様子をランダムに撮影しました。会場にいる雰囲気で楽しんでいただければと思います。

ギターショーには欠かせない小物、パーツ、書籍のブースは、一般入場日には大変な混雑です。ここの他にも小物類の豊富さも、ショーの楽しみですよね。欠品したビンテージパーツを探すのも楽しいと思います。

とにかく、各年代各モデルが揃う膨大なビンテージエレキは、数千万円の楽器がゴロゴロ売りに出ています。下がり傾向とは言え、まだまだものすごい価格です。
高価格なだけに、かなり状態の良いものがほとんどですが、中にはかなりな粗悪品まで、ものすごい価格をつけて展示している業者さんも見受けられました。オリジナリティー、修理履歴のいいかげんなものもかなりの数があります。ここらへんもアメリカンですよね。

二千万のタグがついたゴールドトップ、販売されていませんでしたがゼマイティスコレクションは貴重品でした。

最後の箱は、マーチン1976年見開封のD-18、まさにタイムカプセルです。実際にあけていませんので、中の楽器がどういう状態かわかりませんが$5000でした。次のショーにはもっと高くなると豪語していました。





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