2009年1月30日−2月1日 ORLANDO ギターショー会場情報

フロリダ州オーランドで毎年開催されるビンテージギターショーに行ってきました。
オーランドはこの季節でも日中は24度くらいあり、温暖です。しかし、ショー当日は雨でやや寒い日となってしまいました。
  
準備中のショー会場の様子です。ビンテージギターショーとしてはかなり狭い会場です。
参加業者さんも、少ないうえに、この不況のせいか、とりやめた業者さんもあったらしく、空いたブースも見受けられます。
  
バブル崩壊の影響で、超高額ギターの展示はかなり少なくなっていました。しかし、展示されている楽器のプライスは思ったほど下がっていません。300万円以上するような超高額商品のプライスは下がっていますが、5−60万円以下の楽器はむしろ高くなっています。
高額なビンテージは、価格が下がりぎみになったとたん、商品が極端に少なくなりました。価格が下がったことで、楽器を手放さなくなったオーナーがほとんどのようです。
誰に聞いても、超高額商品は市場ではほとんど売れていないとのことです。
そのため、ビンテージディーラー、ブローカーの人達のターゲットは、低価格ビンテージに集中しており、楽器が大変少なく、ほとんどありません。
価格も強気で、全体に値上がり傾向にあります。
70年代ギブソンやフェンダーの価格は、日本の価格が信じられないくらい高額で扱われています。
  
特に売れ筋はアコースティックビンテージで、搬入と同時に品物が無くなって、展示には良い楽器がありません。
いままで高額なエレキを買い付けていたバイヤーも、リーズナブルなアコースティックビンテージに力を入れています。
  
小さなショーにもかかわらず、ハリウッドのギターセンターのバイヤー二人も来ていて、積極的に買い付けしていました。
ギターセンターは、この不況でかなりの数の店舗を撤退すると噂されていますが、ビンテージの買い付けには相変わらず積極的です。
繁華街のレストランがつぶれて無くなっていたり、テレビのニュースで大手デパートのレイオフが報じられる等、街は不況が深刻なイメージがあります。しかし、ビンテージ業界の人達は、あまり差し迫った感じが無く、のんびりしています。話を聞いても「超高額な楽器は全く売れないが、代わりに低価格品の動きがかなり良いと言っています。
不況と同時にいっせいに楽器の売り上げが滞った日本に比べて、いっせいにマイナス思考にならない国民性がうらやましいですね。
ダンピンングされている日本の金額よりこちらのほうが価格の崩落状態は感じられず、結構強気な価格が目立ちます。
買い付けとしては、為替の円高で助かっています。
ギターショー情報 2日目

2日目は一般のお客様が入場され、写真のとおり、ギッシリと入って、歩くのにも大変な状況です。自分のギターやアンプを持ち歩いている人も多く、途中途中のブースでチェックしてもらったりしています。
  
展示してある楽器を試奏している人も多く、若い子からお年寄りまで、幅広い年齢層です。昨日はいなかった業者さんも増えていました。
写真は、折りたたみ式持ち運び用トラベルギターで、本気で売っていました。
  
超高額ビンテージギターも多少展示されていて、これ以外にもレスポール等もありました。
プライスは付いていませんが、一時より下がっているとは言え、かなり高額です。
一般の入場者も大変多く、見ているとそれなりに売れているように見えます。
この会場だけ見ていると、不景気感が全く感じられませんでした。
しかし、夜に友人のビンテージバイヤーと食事に行き、話をきくと、やはり状況は相当厳しいと言っていました。
デパートの売り上げ、車の売り上げ等、消費が相当悪化しており、楽器業界にも大変な影響が出ているとのことです。
それでも、どこかのんびりとしていて、日本の状況を思わず忘れてしまいそうでした。
温暖な天気のせい?では無く、まだまだ余裕が感じられました。

夕飯は、オーランド名物ロブスター、蟹の食べ放題に行きました。巨大なロブスターが食べ放題、他の食事も食べ放題ですが、小食の私にはもったいなかったですね。
ショーのあと、ショッピングモールやデパートに買い物に行きましたが、特にデパートはお客さんがすごく少なく驚きました。レストランもそうですが、かなり空いています。去年あったレストランが無くなっていたりと、街の感じは不況色が濃いですね。 |
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