2009年4月18日-22日 ルート66ドライブ
ダラスから5日間をかけてルート66を中心にドライブに行きました。
私の結婚30周年を記念したイベントでしたが、あまりに景色の良さと迫力に感動しましたので、ぜひ紹介させてください。
ルート66は、シカゴからサンタモニカを結ぶ旧国道で、現在では廃止されており、高速道路や街のバイパス道路、生活道路として残っています。
近年、沿線の自治体の手により、ヒストリックルート66として表示され、カフェやモーテルの一部が再現されて観光ルートとして注目されています。
今回も、多数のドライバー、ハーレーダビットソンに乗るライダーや観光バスに出会いました。
映画やテレビ、音楽や小説の舞台になったアメリカの発展とともにあった道路で、マザーロードと呼ばれるルートです。
年配の方は、西部劇の舞台になったり、あのイージーライダーのルートの一部だったりとご存知の方も多いと思いますが、ルート66の由来はネットで検索すると多数出てきますので、興味のある方はぜひ調べてください。
私の年代の人にとっては、あこがれのアメリカの地です。
今回は図にあるように、アメリカのほぼ真ん中、ダラスから5日かけてドライブしました。
1日目 ダラスからオクラホマシティー、アマリロ泊

ダラスを朝出発、約3時間でルート66沿線の町、オクラホマ州へ。ここまでのドライブは、ほぼ平坦なな地形で、延々と地平線を見て走ります。

オクラホマシティーでは、ルート66ミュージアムがあり、その歴史を展示してあります。
1930年代の不況時、絶望から夢を求めてオクラホマに開拓に来た人達は、その荒野と嵐の被害から、トラックに家財道具いっさいをつんで、さらに西部に夢を求めてこのルート66を走りました。その道中はもちろん、その後も不遇だったといいます。
その当時の写真や資料、農具やトラックの見本等が展示されています。その時代、ウディーガスリーがここを放浪して多数の音楽を残しています。

テキサス州にはいってナショナルミュージアムが、当時の建物を再現しています。

今回は、このドライブのためレンタカーにムスタングオープンをリクエストしましたが、残念ながら用意出来なくて写真のソラーラになりました。

さらに4時間、見渡す限り360度地平線の荒野にある、ルート66上のテキサス州唯一の街アマリロに一泊。

2日目 アマリロからサンタフェ泊
アマリロからさらに西へ、あの有名なキャデラックランチ、そして、ルート66中間地点にあるカフェに立ち寄りました。

ルート66がメイン道路だった時代、沿道のお店では、ドライバーの気を引くために斜めに傾いたタンク塔を作ったり、目立つ看板をたてたそうですが、究極はこのキャデラックランチで、10台のキャデラックが、何も無い真っ平らな畑に突き刺さっています。
今では、お店も何も無く、落書き自由なモニュメントとなっています。

シカゴからサンタモニカの中間点の標識と、そのカフェです。カフェでは愛想の良いおじさんが迎えてくれます。

高速と並行してルート66が走り、沿道には、当時のレストランやガソリンスタンドの廃屋がそのまま保存されています。


ルート66ビンテージカーミュージアムには、手入れの行き届いたビンテージカーが展示されており、販売もしています。
もちろんお土産もたくさんあります。

ニューメキシコ州に入り、アルバカーキ手前からルート66に入りサンタフェに。この道路は、ターコイズトレイルと呼ばれる絶景名所です。
その後、道を間違って一時間ほどロスしてしまいましたが、サンタフェの町はそれを忘れるくらいの異世界でした。

独特な構造の建物は、郵便局や銀行、ホテル、お店、すべてが徹底されており、本当に素晴らしい景観です。
宮沢りえの写真集でも有名ですね。
LaFondaホテルは、この街の中心にある雰囲気タップリの高級ホテルですが、二人で2万円ほどですので、絶対お勧めです。

3日目 サンタフェからモニュメントバレー泊

朝食朝食をとったレストラン前で、レストランのおじさんと記念写真。

サンタフェの町を散策して午後から出発。高速道路でギャロップへ、そこからルート66をそれて今回の目的地、フォーコーナーズからモニュメントバレーを目指します。ほぼ5時間の一般道は、荒涼とした不毛の大地を延々とドライブが続き、途中、全く何も無い土地が続きます。
数百キロも人家が無い道路で、ヒッチハイクをしている人が、しかも数人もいたのには驚きました。

フォーコーナーズは、その名の通り、ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の4州が交差するポイントで、4州にまたがるポイントはアメリカで一箇所だけです。

待望のアリゾナ州モニュメントバレーに到着、その異様な景色は写真や映画で見ていたものと、感動が違います。
ただ、それまでの景色も物凄かったためか、驚きはイマイチではありました。



宿泊は、唯一バレー内にあるザビューホテルで、ホテルの窓のすぐ外がこの景色は、長いドライブの疲れも忘れさせます。しかし、ホテルのレストランには酒類はいっさい無し、もちろん近くには全く何もありません。

4日目 モニュメントバレーからニードルズ泊
夜明け前から起きてバレーの日の出を。静かさと刻々と変わる景色を部屋のベランダから堪能できるとは、信じられないくらいの贅沢です。





荒涼とした大地をドライブしてフラッグスタッフへ、ここはグランドキャニオンへの入り口でもあります。
さらに高速で西へ向かい、途中ルート66に出る予定でしたが、見失ってそのままキングマンへ。


キングマンからはルート66最大の難所といわれるオートマンへの峠越えへ。
曲がりくねった崖っぷちのドライブは、かなり神経を使います。オートマンを過ぎると景色の素晴らしい山道が続きます。

この日はホテルを予約していなかったため、早めにカリフォルニア州入り口のニードルズでモーテルへ、ドア前に車を止められるので便利ですが、外が気になります。

5日目 ニードルズからロサンゼルス泊
ニードルズからバストゥーまでは、ルート66がほとんど残っており、道もどこまでも真っ直ぐな砂漠のドライブです。

カリフォルニアでは立て看板の案内は無く、道路に直接ロゴが書いてあります。
沿道には古い施設が朽ちていて、雰囲気を盛り上げています。

パトカー(現役です)もビンテージシボレーでした。

映画でも有名なバグダットカフェー(中)は、オーナーが変わってそのまま営業しており、ルートの名所となっています。

360度パノラマの景色は、荒涼としたアリゾナの景色とも違うゆったりとしたリラックス感があります。とにかくほとんど真っ直ぐの道路が延々と続くドライブは日本では味わえない感覚です。
とにかく、はるかかなたまで、時速100キロで3−40分以上真っ直ぐが続きます。

バストゥーからロサンゼルスは、時間の関係で高速道路を利用、途中、ショッピングモールでお買い物のうえ、早めにホテルにチェックインしました。
以前からあこがれていたルート66ドライブが実現して感動しました。
この道路の歴史、文化を知り、映画やテレビで見て、いつかはと思っていましたので本当に満足でした。
実際のルート66の半分であり、しかも一部パスして高速を使ったりしましたが、それでも、私にとって素晴らしいドライブでした。
一ヶ月以上かけてハーレーに乗ってルート66を走破する人も多いと言います。
写真では実際の感動の1/10にも足りません、ぜひ、実際に行っていただきたいと思い、ここに紹介しました。
費用は、渡航費用10万円程度、レンタカーが5万円程度、宿泊が6泊で10万円程度、あと食費、お土産代くらいです。
一週間程度の休みが必要ですので、誰でもとは行きませんが、ぜひトライしていただければと思います。
季節は、夏は暑すぎますので、避けたほうが良いと思います。

WINDOW CLOSE