2011年7月15日から17日-PHILLY VINTAGE GUITARSHOW 買い付けレポート

フィラデルフィアのギターショーはテキサス州ダラスに次ぐ大きなイベントでしたが、近年は規模がかなり小さくなってきています。
今年から会場が、従来の場所から高速道路で2区間のエキスポセンターに変わりました。
会場は従来より広く、ディーラーもかなり参加していました。
また、今年はヘリテイジオークションが開催されました。オークションには200本以上のビンテージギターが出品されていました。

主催のゲーリーや友人のディーラー達との情報交換もあり、参加しましたが、思った以上に盛況な感じでした。
ゲーリーは自身もブルーグラスプレイヤーでありコレクターでもあります。集まるディーラーやコレクターもマニアックな人が多く、毎回目楽しめます。

参加ディーラーやコレクターは思ったより多く、展示、持ち込みも多かったため、買い付けは順調でした。
為替も両替で80円ちょっとで、それだけでもかなり割安です。
そのためか、日本からも最近では珍しく7社ほど来ていました。ヨーロッパからはイングランドからただ一人だけでした。

ディーラー仲間に話しを聞くと、アメリカの景気は相当厳しく、ビンテージギター業界も大変スローな状況のようです。
見ているとアメリカのディーラーの買い付けの勢いが大変渋いです。高額なプレミアム品の動きはほとんど無い感じでしたね。

金曜は業者さんのみ、土曜、日曜は一般入場でした。一般入場は大変少なく、初日のオープン時ですら列がほとんど出来ていませんでした。
ギターの持ち込みも少なく、ブースを取っていない業者やコレクターが一般入場していて、自分の楽器を持ち込んでいました。
一般のお客様が売りに持ってきているのは、本当に少なく、ショー自体は低調でした。

景気が悪いとは言え、プレミアム品の価格はかなり高く付いています。実際、動いていませんが、安くはしないんです。



ビンテージバイクも持ち込まれていました。右のテレキャスターは驚くような極上品でした。

CF-100のピックアップ無しアコースティックは欲しかったんだけど、あまりに高くて、結局最後まで売れてませんでした。

60年、59年のレスポールも展示されていました。





全体に不調な感じの割りに、楽器の価格はほとんど変わっていません。ギブソンビンテージのように、さらに上がっているものも結構見られました。
ただ、為替が円高なもので、良い楽器はお買い得感がありました。



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