PHILADELPHIA 買い付け情報


ペンシルバニア州フィラデルフィア郊外にあるエクスポセンターで開催されるビンテージギターショーです。
主催はコレクターとしても有名なゲーリーバネットで、アコースティック関連のディーラーやコレクター、ブローカーが多く集まることで、注目のイベントです。
毎年夏と秋に開催されていますが、今回は前回秋に比べて出店業者さんが減って、買付け業者さんもかなり少ないです。
例年6月開催でしたが夏休みにからむ7月になった影響が大きいのかも知れません。
アメリカの景気はあきらかに良くなっているらしく、かなり価格は高くなっています。幸い、急な円高で実際にはかなり助かりましたが、今後の値上がりは確実なように思います。

7月9日(土) 買い付け商品

今日は長い友人のディーラーから「貴重なギターを預かった」と声をかけてもらい、見たら1958年のC&Wでした。ピカピカの極上コンディションで、たしかに貴重ですが、よく見るとブリッジサドルが大ダイアルのアジャストじゃないですか。J-45やJ-50には見られるスペックですが、C&Wでは見たことがありません。たぶんカスタムオーダーのイレギュラーだと思いますが、驚きです。C&Wらしい爆鳴りサウンドでいてセラミック独特の切れの良さとあわせて、すごく音の良いギターです。
もう一本は1964年のロングスロットブリッジのD-28です。柾目ハカランダでなかなかの上物です。ここへ来てハカランダモデルの価格は急騰しています。多少キズが多めとは言え、かなりお買い得プライスで紹介してもらいました。調整に手間がかかると思いますが、お勧め品です。

GIBSON C&W 1958 EX+++ OHC
綺麗な極上ワンオーナー品、爆鳴り

MARTIN D-28 1964 EX+ OHC
オリジナルハードケース付き

サイドバックともに柾目の綺麗なハカランダ
野太く艶やかなサウンドですよ


フレッドが持っているのは1920年代極上の0-45です。わずかにオーバースプレイ跡があるもののクラックフリーの超極上物です。アディロントップ、ハカランダサイドバックともに極上で、インレイバインディングも欠損が無く、素晴らしい状態です。
美しく艶やかでいて繊細な柔らかい響きは、このギターでしか味わえない至福のサウンドです。
こちらのウォッシュバーンは凝ったインレイが特徴の1900年頃の極上品、こちらも滅多に見れない貴重品ですね。
あまりに高価だったので、二本とも買えませんでしたが、欲しいと言う方がいらっしゃいましたら次回買って来ますよ。

7月8日(金) 買い付け商品

本日一番押しのギターはオリジナルコンディション初期のL-1です。オリジナルガード付きの貴重品です。
さらに、久しぶりにゲットできたCF-100Eも。こちらも初期のロングサドルです。

GIBSON J-45 1963 NM- OSSC
極上タイムマシーンワンオーナー

MARTIN 00-17 1942 EX OSSC
オールマホガニー

GIBSON LG-1 1963 EX+++ OSSC
綺麗な極上もの

KALAMAZOO KG-14 1930s EX+++
ラダーブレイシングのL-00スタイル

GIBSON L-1 1930s EX+++ HC
初期の貴重品 HOLD

GIBSON J-50 1957 EX+++ HC
メタルアジャストの貴重モデル

MARTIN 000-18 1972 EX OHC
乾いた鳴り、ブルーケース

MARTIN 00-17 1942 EX OSSC
戦前スキャロップブレイシング

GGIBSON J-50 1964 EX
レギュラーグリップの爆鳴りビンテージ

GUILD D-40C 1978 EX+++
希少なカッタウェイモデル

GIBSON CF-100E 1952 EX+ OSSC
久しぶりにゲット、貴重ビンテージ

GIBSON LG-2 1947 EX+++ HC
1946年スペックの極太ネック、爆鳴り

GIBSON STYLE-0 1920s EX HC
希少なビンテージ

GUILD G-37 1974 EX+++ OHC
メイプルボディーのハードサウンド

WASHBURN 1900s EX+++ OSSC
一世紀前のパーラーモデル

FENDER NEWPORTER 1969 EX+
オールマホガニー

GIBSON HUMMINGBIRD 1969 EX+++ OHC
極上コンディションの60年代最終スペック

GIBSON C&W 1961 EX+++ OHC
野太いワイルドサウンド

オリジナルブラックのスタイル0もゲット、バックリペアーがありますが、サウンドはバツグン。希少なブラックフィニッシュです。
こちらのウォッシュバーンもオリジナルガード付きのハカランダ、残念ながらブリッジ交換されていますが、極上コンディションですよ。


今回のレンタカーはアップグレードされてクライスラー300でした。アメリカンなスタイルと全長5メートルをはるかに超す大柄でワイルドなアメリカンスタイルはカッコ良いです。個人的に欲しいなと思ってた車ですので、今回乗れてラッキーでした。
右のチャーリークリスチャンES-150はあまりに高いので迷ってたらすぐに売れてしまいました。残念!

こちらはオリジナルニックルーカス、目玉が飛び出る価格です。ロアーF-5も応談、とても聞けませんでした。オーナーのラリーとロアーでセッションがすごくうまくて良い感じです。

新品同様の59年J-50は、あまりの価格で断念しました。これからこういう価格になるんおでしょうか。
ストラト、テレ、レスポール等、みんな高いですよ。

オリジナル00−45もかなりのものです。

主催のゲーリーバネットの特注カスタムショップ、ハカランダの豪華モデルです。
夜は友人のハンクのライブを見に行きました。良い感じでしたよ。


ギターショー会場はフィラデルフィア郊外にある自然豊かな田舎で、車で15分くらいのところに原子力発電所が見え、その横にはアウトレットモールがあります。ブランドものお買い物とかには安くて良いところです。アウトレットで財布とジーンズを買いました。

ラリーの持っているのはオリジナル000-45です。かなり極上ですので、ご希望の方はぜひ。

日曜帰りにみんなと記念撮影しました。先に帰ってしまった人たち、たまたま忙しくて撮影できなかった人たち、ありがとうございました。

左からビンテージインストゥルメンツのフレッド、主催のゲーリー、著名なバンジョープレイヤー、ギターディーラーのボブです。

マンドリンが得意なチャールズと娘さん、ギルドマニアのジェイと新しい奥さんです。

ギターショーのあとはニューヨーク観光に行ってきました。
あいかわらずタイムズスクエアーあたりの賑わいは凄いです。それでも一時に比べてゴミはほとんど無く、街が清潔になってますよね。

タイムズスクエアーではものすごい人出です。いろいろなコスチュームで立っていて、記念撮影してお金をとる人、大道芸人、いっぱいいますが、このデロリアンも、運転席で記念撮影して5ドルでした。

BBキングのお店、ルシールです。メンフィスの本店よりも華やかな感じです。
新しいワールドトレードセンターにも行きました。記念公園となっており、多くの人で賑わっています。今回の買付け旅行でテロや銃撃にあわず、本当に良かったと思います。



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